


なんて感じでモヤモヤしているあなたにぜひ読んでほしい記事です。
安心してください!結論から言いますと、可動棚収納は後付け設置ができます!
実際に私も、築10年してから可動棚収納を取り付けている完全なる後付け派です。
(あなたと同じく、こういう便利な収納があることを最初に知っておけば良かったと思います、、、)
ではどのように後付け設置していけば良いのでしょうか?もちろんDIY設置も可能です!
今回はそのあたりを詳しく解説していきたいと思います。
ですので、この以後シューノで話をしていきますが、他のメーカーさんのものでも設置に関してはほぼ同じです。
シューノのメーカーさんのサイトはこちら>>Thinkシューノ
この記事を読めば、今あなたが感じている叶えたいけどムリかな?というモヤモヤがなくなり、どうすれば可動棚収納を設置できるのか、やることと手順が分かりますので、最後まで読んでみてくださいね!
1.可動棚収納を使う未来を想像することからスタート
ちょっと空想的な話ですが、やっぱりここは大切です!
なぜなら、可動棚を設置するには手間も、時間も、そしてお金もかかるからです。
可動棚収納を設置したらどう変わるか、先々を見据えることから、上記のような現実的なことを考えてみて、それでも可動棚収納を設置するかどうかを良く考えてみてください。
設置までの具体的な行動の流れは、以下のようになります。
- 設置のイメージ(設計)をして、可動棚収納に必要なパーツを割り出して買ってくる
- 下地のあるなしを調べる
- 下地チェッカー・電動ドライバーは最低限必要なので持っていなければ買う必要がある
- 施工を自分でやる、または大工さんにやってもらう
いかがでしょうか?
可動棚を設置するのには、このようなことが必要になります。
と言っても、この流れに沿って行えば、あなたも必ずDIY設置はできます。
可動棚収納を設置して収納力のUPを期待するも良し、インテリア収納にしてインスタのフォロワー数を増やすのも良しです!
総じて、可動棚収納は便利で満足度の高い収納システムであることは間違い無いです。
こちらのページに、可動棚収納のメリットとデメリットをズバッと書いていますので、参考までに読んでみてください。
>>そもそも可動棚収納って何?メーカーが言わないメリットとデメリットを深掘り!
2.可動棚を設置する場所を考えよう!
設置しよう!と心に決めましたか(笑)?それでは話を進めていきますね!
可動棚収納を設置する場所ですが、これは以下のように考えてみてください。
どの位置に可動棚があれば便利になり、生活動線のジャマにならないかを意識しましょう。
ただし、以下の点で注意です!
- 細かいモノが散らからずに済む
- 適材適所の収納ができて便利になる
- 遠くにモノを取りに行かなくて済む
の3つが叶えられる場所を選びましょう。
生活動線のジャマにならない場所で、そこにあると劇的に生活が便利になる、という場所を選んでみましょう。
3.下地のある・なしを確認しよう
下地がないと可動棚収納は設置できません。
下地とは、間柱または下地合板(ベニヤ)のことで、どの家にも入っているのが間柱です。壁に下地合板(ベニヤ)が最初から仕込まれているケースはほとんどありませんので、間柱のあるところに可動棚収納の棚柱レールを取り付ける形になります。
下地についての詳しい記事をこちらに書いていますので、一旦寄り道してこの記事を読んでみて、また戻ってきてください。
>>可動棚収納を壁に取り付けるための条件は?
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下地のこと、可動棚収納の取り付け位置のことが理解できましたら、いよいよ本格的に実行していきます。
4.下地(間柱)の位置をマークする
後付けで可動棚収納を取り付ける場合、ほとんどの場合は間柱に棚柱レールを取り付けることになります。
前述はしていますが、再度以下、注意してくださいね。
なぜなら、家を建てる時に、「ここに下地が必要な何かを取り付ける予定があるから下地合板を入れておいてほしい」と相談しておかない限り、そこに敢えて下地合板を入れるということは、まずないからです。
通常の壁は、壁紙の向こうに石膏ボードがあり、その奥に間柱がある、といった構成でできています。
ですので、今回は間柱の位置に可動棚収納を設置するという前提で、間柱位置をマークする方法をお伝えします。
●用意するもの
- メジャー(100均に売っているものでOK)
- マスキングテープ(100均に売っているものでOK)
- 下地チェッカー(ホームセンターなどで売っている1,500円くらいのものでOK)
- ペン
- 寸法記入用の無地の紙を1枚
これらを用意しておいてください。
4-1.マスキングテープを貼る
可動棚収納を取り付けたいと考えている壁にマスキングテープを横一直線に貼ります。
以下のように貼ってみてください。
(マスキングテープを横に一直線に貼っている写真)
マスキングテープは粘着力が弱いため、壁紙をダメにすることはありません。簡単に剥がせるので安心して堂々と貼っていってください。
4-2.下地チェッカーで間柱の位置を調べる
横一直線に貼ったマスキングテープに沿うように、まずは左からゆっくりと下地チェッカーを動かしていきます。
以下のような感じです。
(GIFアニメーションで、下地チェッカーを左から動かして反応する様子の図)
続いて、今度は右からゆっくりと同じように下地チェッカーを動かします。
(GIFアニメーションで、下地チェッカーを右から動かして反応する様子の図)
左から動かして確認したところと、右から動かして確認したところと、同じ場所で下地チェッカーが光ったところに間柱が入っています。
壁をコンコンしてみるとわかると思いますが、その位置だけ硬く、短く乾いた軽めのコンコン音がするはずです。
間柱の入っていないだろう位置を叩くと、ゆるく響くようなコンコン音がするので、違いがわかると思います。
4-3.間柱の入っている範囲をマークする
下地チェッカーの光り始めの位置と、光り終わる位置のそれぞれにペンでマークを入れます。
以下のような感じです。
(下地範囲をマークした写真)
その範囲に間柱が入っていることになり、ここに可動棚収納の棚柱レールを取り付けれることになります。
前の下地チェッカーを当てて調べる方法を横一直線に貼ってあるマスキングテープが終わるところまで調べてマーキングをして行ってください。
私の家の壁ではこのようになりました。
(マスキングテープにマーキングしたすべてが写っている写真)
あまり急がずにゆっくりと、適度に休みながらやっていきましょう!
マスキングテープは貼りっぱなしのままでOKです。
剥がしてしまうと、実際の棚柱レールを取り付ける際にまたマスキングテープを貼って、マークして、という作業をやり直すことになってしまいます。
5.メジャーを使って寸法を測ろう!
可動棚収納を設置する壁の高さと、横幅、そして間柱の位置がどこからどこまで入っているか、寸法を紙に書き出していきます。
ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単です!
以下のように書くのがベストです。
(壁の墨出しイラスト)
寸法がわかればそれでOKです。汚くても良いのであまり難しく考えずに、寸法がわかるようにだけを意識して書きましょう!
6.可動棚の横幅サイズを決めよう!
さあ、いよいよ本格的にイメージをカタチにしていく場面です。
ここで注意なんですが、可動棚を縦一列のみで組む場合でも、複数列で組む場合でも、
ということを守りましょう。
なぜなら、棚の横幅サイズが大きくなるほど、棚板の中心がたわみ出すからです。
こんな感じです。危険ですね、、、
(たわんでいる写真)
まずこの「可動棚の横幅サイズは、ひと棚600mm(60cm)以下で考える」という前提をもって、以下を考えていきましょう。
考えることは以下の2点です。
- 可動棚は縦に何列にするか
- 可動棚をどの列でも使えるように共通の横幅サイズにするか
では、これらを詳しく解説していきます。
6-1.可動棚は縦に何列にするか
可動棚を設置する壁の間柱のある位置は特定できたので、ここで縦に何列の可動棚を設置するかを考えます。
これは、絶対に何列でなければならない!的なことはまったくありませんで、あなたのお好みで何列にするかを決めてOKです。
間柱のあるところに可動棚収納の棚柱レールを取り付けるため、私の家の壁の例ですと以下のようになります。
(写真にサポートを取り付けられる範囲を追記した画像を作る)
例としてここに2列分の可動棚収納を取り付けようと思います。
次に実際の壁に行き、可動棚収納の棚柱レールを取り付け位置をマークしましょう。
マークするのは、この可動棚収納の棚柱レールのど真ん中(芯)をマークします。
このマークした位置に、可動棚収納の棚柱レールのど真ん中(芯)を合わせて壁に取り付けます。
以下のような感じです。
(実際のマークの仕方を壁の写真で説明またはイラストレーターで図を作る)
そして最後に可動棚収納の棚柱レールと棚柱レールの間が何mmなのかをメジャーで測ります。
ここで出てきた寸法を、先ほどの採寸した紙に書き出しておきましょう!
(紙に寸法を記入した写真)
これが可動棚の仮の横幅サイズです。(正式な横幅サイズは後述します)
6-2.可動棚をどの列でも使えるように共通の横幅サイズにするか
6-1の方法は、可動棚の横幅サイズは間柱の入っている間隔に委ねる形ですので、可動棚を他の縦列で使うことができません。
その列のみで上下に可動させる専用の棚になりますが、どの縦列でも共有して使いたい場合は少し工夫が必要です。
以下のように間柱が入っている場合で考えます。
(墨出しした紙の写真に中間サイズを書き加えた図)
このように、間柱の範囲と次の間柱までの寸法で共有化できる寸法の位置を探す、という方法です。
紙の上でおおよその共有化できる寸法位置を見つけたら、実際に壁に行って計測してみましょう。
私の家の壁の例ですと、共有化できる寸法はxxxmmでした。
(写真で解説)
この共有化できる寸法を、壁に貼ってあるマスキングテープにマークしていきます。
(マークした図)
このマークした位置に、可動棚収納の棚柱レールのど真ん中(芯)を合わせて壁に取り付けます。
そして最後に可動棚収納の棚柱レールと棚柱レールの間が何mmなのかをメジャーで測ります。
ここで出てきた寸法を、先ほどの採寸した紙に書き出しておきましょう!
(紙に寸法を記入した写真)
これが可動棚の仮の横幅サイズです。(正式な横幅サイズは後述します)
6-3.実際の可動棚板の横幅寸法の出し方
先ほど寸法出しした仮の横幅サイズは実際の棚板サイズではなく、可動棚の棚柱レールの取り付け間隔の寸法になります。
可動棚の横幅サイズは、
した寸法になります。
図解しますと以下のようになります。
(マイナス寸法の概念図)
例えば、可動棚の棚柱レールの取り付け間隔の寸法が500mmでしたら、可動棚の横幅サイズはマイナス5mmした495mmとなります。
ここで以下注意です!
以上が可動棚の横幅サイズの決め方でした。
長くなりましたので、今日やることはここまでとしておきましょう!
ここまでやれたら、可動棚収納の設置まであと少しですので、あせらずにまた翌日行いましょう。
次回は、可動棚の段数と奥行きの決め方について書いていきます。
まとめ
ではまとめます。
可動棚を設置するには手間も、時間も、そしてお金もかかります。
ですので、それに見合う未来をきちんと想像してみてから実際の行動をした方が良いと思います。
可動棚収納の設置まで、やるべきことは以下の4つです。
ただ、可動棚収納は設置して後悔は絶対にしない、満足度の高いものです。
設置する場所を決める基準は、そこに可動棚収納があると、
の3つが叶えられる場所を選びましょう。
そして、その希望する場所に
これを必ず確認しましょう。
下地(間柱)の位置をマークする作業を行いますが、必要なものは以下のものです。
実際に可動棚収納を取り付ける壁に、マスキングテープを横一直線に貼り、下地チェッカーで間柱の位置を調べ、間柱の入っている範囲をマークする作業を行います。
さらに、メジャーを使ってマークした寸法を測り紙に書き出します。
ここまできたら可動棚の横幅サイズを決めていきます。
を最大値として守ることを前提に、
を決めます。
可動棚の横幅サイズは、
した寸法になります。
次回は、可動棚の段数と奥行きの決め方について書いていきます。